弁護士って何?
「弁護士って借金の返済をへらしたりするんじゃねぇ。」
そんな声が聞こえた。
私は心の中で呟いた。
「まぁ、それも間違いでは無いけど、依頼者がどんな悪人で、明らかに依頼者に非があると世間が認める事案でも、問題を複雑化したり、相手のあらを探ったりしながら「テクニック」と「法律」を駆使して擁護し、”お金を持っている人たち(最後は政府)”から吸い上げてビジネスに仕立る集団だよ。」
付け加えるなら、
人権問題にはうるさいが、自分が批判を受けるとだまる
人類は皆平等だと叫ぶが、貧しい人を蔑む態度をよく取る
自由にもうるさいが、自分たちを批判する自由には厳しい
法律に詳しいのは、コンピュータに詳しいのと大差ないのだが、自尊心がやたら強い
1999年にシドニーで仕事をした時、TVにこんなCMが流れていた。
「お困り事があったら、直ぐにご連絡を。お金が無くても大丈夫。しっかり相手から取って見せます。」
15年前からビジネスになっていたのだ。
「病人は少ない方が良い」に習うと、「裁判もなるべく少ない方が良い」と言える。
日本はもともと「和をもって尊しと為す、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ」という精神がいきづいている。
このままでは、「弁護士栄えて国滅びる」になってしまう。
シドニーで見たCMを日本では見たくない。