日本・トルコ国交樹立90周年

 昨日9月4日(木)、「日本・トルコ国交樹立90周年記念コンサート」が、彬子女王殿下ご臨席のもとNHKホールでありました。  今から124年前の明治23年(1890年)オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が和歌山県の樫野崎沖で、折からの台風の影響で難破した。500名の命が亡くなった悲惨な事故であったが、懸命の救助と介抱により69名が助かった。この方々を明治天皇は、新しい軍艦を作ってトルコまで送り届けた。  また、昭和60年(1985年)にイラン・イラク戦争が勃発し、イラン領空を通過する航空機は撃墜すると発表されたとき、ばかばかしい話であるが「自衛隊がもつ救援機の派遣が憲法に抵触するためできない」との判断があり、邦人の救出ができずにいた。日本航空も飛ばせない。この時、オザル首相に働きかけ日本人の救出を成功させたのが、伊藤忠商事の森永堯氏だ。当時テヘランには600人のトルコ国民がいたが、日本人の救出にトルコ航空を飛ばし、彼らは陸路を数日間も車を飛ばして故国に帰ったそうだ。
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