Bhind “THE COVE” 捕鯨問題の謎に迫る

behindTheCoveこの映画の基になったザ・コーグ(THE COVE)から紹介する。  COVEは小さな入り江という意味。 和歌山の太地町を舞台に、この地で古くからおこなわれてきたクジラ漁、イルカ漁をことさら残酷に描いた作品だ。 2009年製作の米国映画でアカデミー賞を受賞。 そしてビハインド・ザ・コーグ(ザ・コーグの背景)は、ザ・コーグに対する反証映画で、賛成反対の両社の声、太地町の町民や、や第三者の声を丁寧に拾い集めた作品だ。 驚くのが、「監督」、「撮影」、「編集」をたった一人の女性が行ったという事実だ。 映画配給会社に勤めていたとはいえ、映画をつくるのは初めてで、ビデオカメラも最初は家庭用のしかも最新ではなかった。  気になるのは映画製作の動機だ。  2014年にオーストラリアが日本の商業捕鯨を国際司法裁判所に提訴したニュースをきっかけに、もっと知りたいという欲求が湧き、太地町まで足を運び、シーシェパードという強面に屈することなく、取材を開始したということだ。 数日のつもりの取材は、結局4か月の及んだ。 田舎とはいえ滞在費もばかにならないはずだで、取材、撮影、のほか映画の編集、製作にも時間とお金がかかるが、これらすべて自腹というから驚かせられる。 監督は八木景子さん。 上映後に監督本人が駆けつけ、観客にあいさつ、映画を通して感じたことなどを率直に語ってくださった。 どこにでもいる事務のお姉さん風で、飾らない言葉に自信と確信のようなものを感じた。 映画の後半に、どうして米国が日本を標的に捕鯨問題を作り上げてきたのか、そのからくりを披露する。 どの国も問題視していない日本の捕鯨を、巧みに日本叩きの材料にしたてきたのは米国で、それがいつ、どのようなきかけで問題化されていくのか証拠を基にした説明がある。 捕鯨賛成、反対双方の意見を取り上げており、公平な取材になっている。 一人でも多くの日本人に見てほしい映画だ。 この作品、文部科学省、外務省、水産庁が後援して全国の学生に見せるべきだ。 是非、以下の映画館まで足を運んでほしい。 上映映画館 ケイズシネマ 東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F TEL:03-3352-2471 FAX:03-3352-2472 は、こちらです。
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