My favorite songs その15

チェット・ベイカー(Chet Baker)は米国出身のトランぺッターで、一時期はマイルスデイビスと肩を並べる、そんな期待もあったが、晩年は欧州へ活動拠点を移し、寂しくオランダで亡くなった。

ジャズファンだけでなく多くの人々に愛されたのは、チェットの人柄が素晴らしいからだと思う。
ドラッグに溺れたことで、多くのものをなくしボロボロになるが、助ける人が出てくるのは、やはり彼の人間性であろう。
マイファニーバレンタイン/My Funny Valentineは、サウンドオブミュージックでも知られる作曲家、リチャード・ロジャースの作品。マイルス・デイビス、フランク・シナトラなど多くのミュージシャンがカバーした。
バットノットフォーミー/But Not for Meは、「ガール・クレイジー」というミュージカルのために米国を代表する作曲家のジョージ・ガーシュイン兄弟が作った作品だ。確か息子の前途を心配した父が、プレイボーイの息子を中西部の田舎町に追い出せば、息子も落ち着きを取り戻して勉学に励むと画策したところ、意に反しジュディ・ガーランド(オズの魔法使いで有名)に一目ぼれし、廃校寸前の大学の危機を救うために奔走する。映画「坂の上のアポロン」でディーン・フジオカがトランペットと甘い歌声を披露している。

この2曲ともブロードウェイミュージカルのためにつくられたもので、米国の華々しい発展とリンクして時代をよく象徴しているように思う。


https://youtu.be/HWPuazfGaAU?list=RDMM


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