三内丸山遺跡&成田亨展
ついに念願叶って青森の三内丸山遺跡を訪ねることができた。

この江戸時代から知られた縄文遺跡(約5500年前 ~ 4000年前)が本格的調査に乗り出したのは、平成4年だ。
現在は広場に、当時を再現した建物が点在している。
特筆すべき点
1)翡翠(ヒスイ)などの宝飾がこの時代に多数発掘されている
ヒスイは新潟県と富山県の境目辺りからしか算出されない。 また黒曜石は、北海道や長野県の一部で算出されるなど、
この当時から日本全国で交易が行われていたことを示している。 平和でなければ宝飾は栄えないので、長く平和が続いたのだろう。
2)漆(うるし)が活用されていた
漆は、毎年手入れを10年くらいして、はじめて樹液が採取できるそうです。 偶然、漆の木がちかくに在っただけでは採取できないのです。
漆を塗って活用する意図があって栽培していたことが分ります。
日本最古の漆は、福井県の若狭町で発見されたもので、1万2千600年前の縄文創期のもので、世界最古の漆です。
3)縄文ポシェット(かご)
写真をご覧いただければ、精巧に編まれているのが分りますね。

成田亨さんの展覧会も見学した。
この名前を聞いて頷いたあなたは、かなりの通だ。
成田氏は、怪獣の黄金期(1960年代の後半から70年代)に、ウルトラマンをはじめとする多くの怪獣を生み出したデザイナー・彫刻家である。
三内丸山遺跡から歩いて数分のところにある「青森県立美術館」で5月31日まで開催されている。