「驟雨」と「記念」
村松えりさんがプロデュースした演劇を娘と観に行った。
驟雨はにわか雨のこと。突然薄暗くなりさぁーっと降ってくる雨のことで、「驟」という字は、馬が早駆けする様を表している。しばらく待てば雨は止み青空が戻る、そんなイメージを持っている。
作者は岸田國士(きしだくにお;岸田今日子の父)。
昔の作品らしく、きれいな日本語が使われている。
「記念」の冒頭で村松英子さんが出てこられたので解説をするのかと思ったが、乗換案内を放送する駅員役で出演した。これも短い劇ではあるが、男と女の切ない心情をうまく描いており見応えがあった。
内容に関してはご存知の方も多いと思うので割愛するが、僕は樋口一葉の十三夜を思い出しながら楽しんだ。
場所は、目白台の椿山荘の隣にある和敬塾という男子学生寮の敷地にある建物で、細川元総理が子供の頃住んだ建物らしい。