My favorite songs その10

1970年台の後半に差しかかる頃プログレッシブロックのレコードを友人がよく掛けてくれ、はじめてプログレというジャンルを意識しました。そのはじめがEL&P(エマーソン レイク アンド パーマ)の「展覧会の絵」を聴いたときだったと思う。
いまでは誰が聴かせてくれたのかも忘れてしまい、申し訳ない気持ちです。

キングクリムゾンは、荒涼とした世界を描いて見せてくれた。
ピンクフロイドは、狂気や退廃した世界を。
EL&Pは、クラシックを自分たちの解釈でロックに仕上げました。
ジェネシスは、宇宙の成り立ちなどファンタスティックな世界を。
Yesは、クリムゾンやフロイドが世界を批判的に描いたのに対し、神羅万象から真理などをあくまでも肯定的に描きました。
キャメルは、代表作であるスノーグースに見られるように、小説の世界をコンセプトアルバムとして描きました。

たくさんあるプログレの名曲の中で、僕が一番聴く曲はYesの「究極」というアルバムの最後を飾る「awaken(目覚め)」だ。ドラムスがビル・ブラッフォード(キングクリムゾンに移籍)からアラン・ホワイトへの変更はあったものの、キーボードのリック・ウェイクマン、ギターのスティーブ・ハウ、ボーカルのジョン・アンダーソンも健在だ。
世界のロック三大ギタリストは、「エリック・クラプトン」「ジェフ・ベック」、LED Zeppelinの「ジミー・ペイジ」と相場は決まっており、いつから彼らのことを指すようになったのかは分からないが、僕が知る限り45年前の1975年には既にそう言っていた。でもね、半世紀もの間、固定というのはいかがなものでしょう?
僕ならスティーブ・ハウを三大ギタリストに入れたい。なんと言っても彼の演奏はアイデアに溢れオリジナリティが感じられます。

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